原点に立ち返る - サービス・プロバイダが 変化への恐怖を克服するには

変化への恐怖は通信業界においても至る所で見られます。サービス・プロバイダ（SP）はネットワークを拡張しデータ・トラフィックの需要増に対応するために巨額の資本を投資し続けていますが、その一方でオーバー・ザ・トップ（OTT）サービスやハイパースケーラーに収益化の機会を奪われ収益の減少に直面しています。   

SPは何かを変えなければならず、従来のハードウェア中心のアプローチではアクセスネットワークからの新しいサービスやトラフィックに対する需要の増加に対応できないことに気づいています。SP は各社とも、より柔軟で費用対効果の高いネットワーク・アーキテクチャを求めていますが、変化を恐れるあまり新しいネットワーキング・ベンダーの導入に踏み切れないでいます。   

ドライブネッツ ネットワーククラウドの紹介

SPの恐怖に立ち向かう

どのような恐怖も克服するには、その根本原因を理解し取り組みやすい小さな実現可能な障害に分解して対処することが重要です。SP の場合、ネットワークの可用性とパフォーマンスが最大の関心事です。障害やパフォーマンスの問題は収益の損失、評判の低下、法的責任、ブランドの希薄化などビジネスに重大な影響を及ぼす可能性があります。 

SPの主要課題への対応

この恐怖を克服するために、SP は新しいネットワーク・ベンダーの採用に関連する以下の主要な課題と懸念事項への対処に焦点を当てるべきです。これらの課題に対処できるベンダーを選択することで、新しいベンダーの採用に関連する懸念や恐怖を軽減することができます。

相互運用性 

新しいネットワーク・ソリューションを統合する際、SPは通常、既存のネットワーク・インフラと新しいベンダーの製品との互換性を気にします。ここで最も懸念されるのは、既存のオペレーション・サポート・システム（OSS）やビジネス・サポート・システム（BSS）と新しいソリューションをシームレスに統合できるかどうかです。そのため複数の統合シナリオを経験し、新たな統合の課題を解決できる実績のあるベンダーを探す必要があります。 

オープン性

SP は特定のベンダーの技術に束縛され、代替オプションに切り替える能力が制限されることを好みません。競争市場において、ベンダーは自社機器の利用を制限するような障壁を課すことを避けるべきです。例えばインターフェイスに接続可能な光トランシーバーにおいて、自社製以外を排他的に締め出すようなことです。その結果 SP は特定のベンダーに縛られることなくベアメタルからトランシーバーまで、どのベンダーの機器でも自由に調達できるようなオープンなソリューションを提供するネットワークベンダーを探すべきです。 

信頼性とパフォーマンス

SP の核となる価値提案は、顧客に一貫した信頼性の高いサービスを提供する能力に依存しています。そのため多くの SP はネットワークの変更に慎重です。しかしリスク管理は極めて重要である一方「ネットワーク障害への不安」からレガシー・ハードウェア中心のソリューションに固執することは、それなりのリスクをもたらします。そうすることで、SP は重要なネットワークの改善を見落としてしまう可能性があり、その結果アンバランスで限られたスケーラビリティしか得られず、コストのかかるインフラになってしまいます。そのため、SP は大規模なネットワークソリューションの導入に成功した実績を持ち、かつレガシーなアプローチにとらわれないキャリアグレードのベンダーを探す必要があります。これにより SP に期待される必要な信頼性とパフォーマンスが確保されます。 

オペレーションとサポート

SP は通常、頻繁なベンダーの切り替えを避けています。 

 その結果、運用チームは現在のベンダーに長い時間をかけて慣れ親しみ、時には依存関係さえ築くことになります。しかしネットワークの移行が必要になった場合、既存の依存関係を克服し、運用の中断を最小限に抑える必要があるため、摩擦のない移行を実現する上で大きな課題となります。SP はシンプルで運用チームが慣れ親しんだソリューションを優先すべきです。さらに選択したベンダーが移行を成功させるために必要なサポートや配慮を提供できるかどうかも確認する必要があります。

コスト

コストは常に SP にとって、統合を決定する重要な要素です。新しいベンダーを既存のネットワークに組み込む場合ハードウェア、ソフトウェア、トレーニングなど多額の費用がかかります。SP は長期的な総所有コスト（TCO）の削減を実証できるソリューションを慎重に選択すべきです。これにはハードウェア・コスト、将来のニーズに対する拡張性、効率的な予測と在庫管理、データセンターのサイズと空きラック・スペースの最適利用などの要素を考慮する必要があります。もう一つの要素は内部統合プロセスのための正社員（FTE）の雇用など、追加運用経費を最小限に抑えることです。 

 SP が新しいベンダーを取り込むことに抱いている不安を、小さく扱いやすい障害に分解することはほんの始まりに過ぎません。次の、より困難なステップは上記の課題に効果的に対処し、SP の現在の現実を変えることができる、真に柔軟で費用対効果の高いネットワーク・アーキテクチャを SP に提供できるベンダーを見つけることです。そのようなベンダーを見つけることで、変化に対する恐怖心を和らげ前進する決断をより容易にすることができます。

ドライブネッツ ネットワーク クラウドでサービス・プロバイダーの課題に対応

ドライブネッツ ネットワーク クラウドは、新しいソリューションの導入に努める多くの SP が直面する課題に対処するために設計された革新的なソリューションです。SP は、ネットワークの可用性とパフォーマンスを維持しながら、市場の要求に応えるために革新性と俊敏性の両方を求めています。このバランスこそが、真のイノベーションと揺るぎない信頼性を兼ね備えたキャリアグレードのネットワーキング・ソリューションを提供するというドライブネッツの使命の核心です。従来のルーティング・ソリューションとは異なり、ドライブネッツ ネットワーク クラウドはオープン、クラウドネイティブ、ソフトウェアベースのソリューションであり、クラウドの俊敏性とコスト最適化のメリットをネットワーク業界に効果的にもたらします。 

ドライブネッツ ネットワーク・クラウドの主な利点

ドライブネッツ ネットワーク・クラウドは、SP がクラウドのようにネットワークを構築することを可能にし、新しいソリューションを採用する際に発生し得る重要な課題にも対処できる、真に柔軟でコスト効率の高いネットワーク・アーキテクチャを提供します。 

こ豊富な展開実績

ライブネッツ ネットワーク クラウドは、大手の Tier-1 キャリアを含む世界中のSP 約 100 社との契約、導入、およびトライアルを成功させてきた実績があります。この豊富な経験により、ドライブネッツは信頼性の高いキャリアグレードのパフォーマンスと既存ネットワークとのシームレスな統合の両方を提供する準備が整っています。ドライブネッツ ネットワーク クラウドは、幅広いオープン ノースバウンド インターフェイス標準、プロトコル、データ モジュール (gRPC/gNMI、NETCONF/YANG など) をサポートしており、現在および将来の OSS/BSS システムとの迅速な統合を実現します。

ドライブネッツにおけるオープン性

ドライブネッツ ネットワーク クラウド ソリューションは、オープン・アーキテクチャとシームレスな相互運用性を念頭に構築されています。このソリューションは、オープン・コンピュート・プロジェクト（OCP）の分離分散型シャーシ（DDC）アーキテクチャを活用し、ネットワーク・クラウド認定のハードウェア・プラットフォーム上で動作させることができます。これにより、SP は特定のベンダーに縛られることなく、どのベンダーからも柔軟に機器を調達できま

TCOの改善

• ユニファイド ネットワーク
  ネットワークの構成要素を必要な要素だけに減らすことで計画、調達、在庫、メンテナンスが改善される。
• 拡張性の向上と迅速なイノベーション
  ドライブネッツは、従来のシャーシの物理的制約に縛られることなく、簡素化され統一されたネットワーク・ビルディング・ブロックを使用してリソースを段階的に追加することができる。さらに、SP のソフトウェアの拡張性により、ネットワーク機能をシームレスに追加できるため市場投入までの時間を短縮できる。
• 運用努力の追加は不要
  ドライブネッツ ネットワーク クラウドの自動的で手間のかからないオーケストレーションと展開により、社内統合プロセスで余分な FTE が不要になる。

簡素化されたオペレーション

ドライブネッツ ネットワーク・クラウドは、クラウド関連の利点を提供しながらも、運用スタッフにとっては馴染みのあるものです。この馴染みやすさが、SPが新しく革新的なインフラを採用し、利用することを容易にします。既製のホワイトボックスを、ネットワーク機能がコンテナ内にインストールされたオーケストレーションされた共有リソースに変換することで、SP は従来のルーターのように、単一のコマンドライン インターフェース (CLI) からあらゆる機能を操作することができます。

新しいソリューションを受け入れることで、変化への恐れを生き延びる  

「壊れていないなら、直さなくていい」という不変の考え方にもかかわらず、現実にはネットワークのバランスは現在崩れており、SP に課題を突きつけています。レガシー・ハードウェア中心のソリューションを継続することは、もはや実行不可能です。このアプローチは、SP に進化し続ける市場の需要に対応するために終わりのないネットワーク投資を強いている一方、ハイパースケーラーや OTT サービスプロバイダーに有利な価値スケールのシフトをもたらしたからです。 

新しいパラダイムは、価値スケールを戻し現在の現実を変えるために極めて重要です。そのためには、SP は実績のあるベンダーが提供する真に価値のある新しいソリューションを受け入れることで、変化への恐れを克服しなければなりません。