OSI の 7 レイヤーモデルが導入されて以来、各レイヤーを別々に扱うのが常識となっています。実際、これが OSI モデルの目的でした。つまり、「通信にまつわる諸問題」を 7 つの独立した、より単純な問題に分割し、それぞれを他のレイヤーの問題に依存せず解決することでした。
レイヤー 1 (L1) にはトランスポート(有線、無線、銅線、光ファイバー)、レイヤー 2 (L2) にはスイッチング・ギア、レイヤー 3 (L3) にはルーターがあります。私たちネットワーキング関係者は、レイヤー 4 以上になると興味を失いがちなので、レイヤー 4 - 7 にはそれぞれの機能を扱うサーバーやアプライアンスがあることだけ述べておくことにします。
ドライブネッツ ネットワーククラウドの紹介
しかし、現代のテレコムサイトを見れば、特にエッジの部分では、このレイヤー分離によってコストが高くつくことが容易に理解できるでしょう。
特にコストがかかっているのが、ルーターから出る 「灰色の 」オプティクスを、DWDM 光ネットワークを通る特定のラムダ(λ, 光の波長)にシフトさせるトランスポンダーを備えたレイヤー 1 DWDM ターミナル・マルチプレクサーが必要です。これは、機器自体の形状、フロアスペース(エッジサイトでは希少で高価)、電力などのコストに影響します。
そこで、最近、L1 から L3 を 1 つのデバイスに統合する動きが進んでいます。すでに長い間、L2 と L3 は同じデバイス(L2 スイッチ機能を備えたルーターまたは L3 ルーティング機能を備えたスイッチなど)によって処理されてきました。しかし現在では、ZR、ZR+、OpenXR のような技術の導入により、これらの L1 トランスポンダやターミナル・マルチプレクサーを単純に排除し、L3 ルーターに挿さる小型フォームファクターのプラグイン(通常は QSFP-DD プラガブル)に置き換えることができるようになりました。こうしたネットワーク・アーキテクチャのレイヤの再構築により、電力、スペース、そして多くのコストを削減できます。
この再構築されたネットワーク・アーキテクチャの利点を最大限に活用するためには、ハードウェアとソフトウェアの面で ZR/ZR+ オプティクスに対応できるプラットフォームが必要です。さらに、特定のオプティクスベンダーに限定されないプラットフォームが必要です。
そうした要件に当てはまるプラットフォームが、ドライブネッツ ネットワーク クラウドです。
昨年 9 月、ドライブネッツは、ネットワーク クラウドに対応したホワイトボックスで、ネイティブ対応トランシーバーとして ZR/ZR+ オプティクスをサポートすると発表しました。これは DDC/DDBR(分散分離型シャーシ/分散分離型バックボーンルーター)ソリューションとして、業界で初めてのことです。
さらに今週、ドライブネッツは、アカシア社と共同で、ネットワーククラウド 400G ZR/ZR+ ソリューションにさらなるメリットをもたらす発表をしました:
これは、ネットワーク・オペレーターが自由にネットワーク・レイヤーを統合できるようにするために、我々ドライブネッツがオプティクス・ベンダーと行っている取り組みの一例に過ぎません。今後の取り組みにご注目ください。